公開日:2024.12.20

最終更新日:2026.10.29

SEOとは?基本的な対策と取り組むメリット・デメリットをわかりやすく解説

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  • SEO
CEO
山田翔大

ビジネスとしてWebサイトを運用するうえでは、どれだけ有益なアクセスを獲得できるかが重要なテーマとなります。「Webサイトのアクセス数を増やしたい」「SEOが重要と聞いたけれど、どのように取り組めばよいかわからない」といった悩みは、初めてサイト運営を行う方が抱えやすい代表的な課題ともいえるでしょう。今回は「SEOの基本」をテーマに、目的やメリット・デメリット、対策の仕方などをまとめてご紹介します。

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「SEO」とは

「SEO」(Search Engine Optimization)とは、日本語で「検索エンジン最適化」を意味するWeb関連用語です。具体的には、Googleなどの検索エンジンにおいて、自社のWebサイトを上位表示させるための一連の取り組みをいいます。

基本的には、ユーザーが必要とする情報を適切な形で届けられるように工夫し、「検索エンジンからの評価を高めること」を目的としています。検索エンジンは、ユーザーが関心を持ったキーワードを入力すると、それに合わせて関連性の高いページが表示される仕組みです。

このとき、検索結果には、検索エンジンからの評価が高いページから順に表示されます。上位に表示されれば、それだけユーザーの目に留まる機会も広がるため、アクセス数増加などの効果が見込めるというのがSEOの基本的な考え方です。

「SEO対策」とは

SEOを意識して実行するさまざまな取り組みの総称を「SEO対策」といいます。SEO対策には、大きく分けると「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」の3種類があります。

詳しい内容については後ほどご紹介しますが、コンテンツSEOは「ユーザーの検索ニーズに沿った良質なコンテンツを発信し続ける」ことを指し、SEO対策ではもっとも重要性の高い施策です。また、内部対策はサイト内の構造や仕組みを調整し、検索エンジンから評価されやすいようにテコ入れすることを指します。

そして、外部対策は他のサイトからのリンクを獲得することで、検索エンジンからの評価を高める取り組みです。いずれの施策においても、考え方の土台には「ユーザーにとっての有益性を高める」という視点が存在します。

検索エンジンの評価基準も、ユーザーにとっての有益性、使いやすさなどを指標に設けられています。そのため、ユーザーが何を求めて検索しているかの検索意図を考えて、それを反映させたコンテンツの作成や最適化を図ることが重要です。

SEOに取り組む目的

先ほど述べたように、SEOの直接的な目的は、検索エンジンでWebサイトを上位表示させることにあります。そのうえで、企業がSEOに向き合う根本的な目的は、「ビジネスを成長させること」にあると考えられます。 多くのユーザーに自社のWebサイトを閲覧してもらい、資料請求や問い合わせ、商品の購入などの具体的なアクション(コンバージョン)につなげることがSEO対策のゴールです。そのため、SEOの効果はコンバージョンの数や割合、売上の変化などから測ることとなります。

SEOとリスティング広告の違い

SEOとリスティング広告は、どちらも検索結果からユーザーを集める施策ですが、集客の仕組みや費用のかかり方、成果が出るまでのスピードに違いがあります。SEOは、検索エンジンで自然に上位表示されることを目指して、コンテンツの充実やサイト改善を積み重ねる施策です。一方、リスティング広告は、検索キーワードに連動して広告を表示し、費用を支払いながら集客する方法を指します。

SEOの特徴は、成果が出るまでに一定の時間がかかる一方で、上位表示できれば継続的な流入を見込みやすい点にあります。広告費をかけ続けなくてもアクセスを獲得できる可能性があり、中長期的な集客基盤を作りたい場合に向いています。これに対してリスティング広告は、出稿を始めれば比較的早く検索結果に表示できるため、短期間で流入を増やしたい場合に適しています。ただし、クリックされるたびに費用が発生し、出稿を止めると集客も止まりやすい点には注意が必要です。

そのため、SEOとリスティング広告はどちらか一方を選ぶものではなく、目的に応じて使い分けることが大切です。すぐに問い合わせや資料請求を増やしたい場合はリスティング広告、中長期的に安定した集客を目指す場合はSEOが向いています。短期施策と中長期施策を組み合わせることで、より安定したWeb集客につなげやすくなるでしょう。

SEOとリスティング広告の違いについて詳しく知りたい方は、「SEOとリスティング広告の違いとは?それぞれの特徴と使い分けを徹底解説」の記事も参考にしてください。

SEOにおける検索エンジンの順位の決まり方

Google検索は、大きく「クロール」「インデックス登録」「検索結果の表示」の段階に分かれます。クローラーがページを取得し、その内容をGoogleが分析したうえで、検索結果に表示する情報を処理します。

ユーザーが検索すると、検索語句との関連性や情報の品質など、さまざまな要素を踏まえて結果が選ばれます。順位はサイトに付けられた一つの評価点だけで決まるものではなく、検索内容やユーザーの所在地などによっても変わります。

公開直後のページでも検索結果に表示される場合はありますが、クロールやインデックス登録、検索結果への表示は保証されていません。表示されない場合は、公開からの日数だけで判断せず、Googleサーチコンソールで登録状況や技術的な問題を確認しましょう。

参考:Google 検索セントラル「Google検索の仕組み」

SEO対策の3つの種類

先ほども触れたように、SEO対策には大きく分けて「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」の3つの方向性があります。ここでは、それぞれの具体的な内容について見ていきましょう。

コンテンツSEO対策

そもそもWebにおける「コンテンツ」とは、メディアの情報・中身を指します。具体的にはサイト内のテキストや画像、動画、プログラムを指しており、コンテンツSEOはこれらを最適化する施策の総称です。

最適化とは、ユーザーに検索されたキーワードに対して、検索ニーズを満たしたコンテンツを作成することです。検索エンジンでは、「ユーザーの知りたいこと・興味を持ったことに正確に応えられる有益なコンテンツであるかどうか」がとても重要な判断基準となります。

検索エンジンからの評価を向上させるために、コンテンツそのものの質を高め、サイト全体の有益性を追求していくのがコンテンツSEOの基本です。そのため、「ユーザーの検索キーワードを細かく分析する」「自社が提供できる情報に合ったキーワードを選定する」といった取り組みをベースに、サイト全体の質にも目を向けなければなりません。

そこで重要となるのが、「E-E-A-T対策」です。E-E-A-Tについては、後ほど詳しくご紹介します。

内部対策(テクニカルSEO)

内部対策とは、Webサイトの内部構造を調整し、クローラーが回遊しやすい状態を整備する施策のことです。コンテンツSEOと比べると、より技術面に焦点を当てた施策であることから、テクニカルSEOと呼ばれることもあります。具体的には、以下のものが挙げられます。

  • キーワードの最適化
  • HTMLタグの最適化
  • 内部リンクの最適化
  • スマートフォン表示の最適化
  • URL構造設計の最適化

キーワードを整理する際は、ページの主題とユーザーの検索意図を明確にします。複数の関連キーワードを扱うこと自体が問題になるわけではありません。

タイトルはページの内容を示し、メタディスクリプションは検索結果の説明文に使われる場合があります。内部リンクは関連ページへの移動と発見を助けるなど、それぞれ役割が異なります。すべてを一律に「順位を上げるための設定」と捉えず、改善したい課題に合わせて整えましょう。

スマートフォンでの表示や操作性、分かりやすいURLも確認します。URLの見直しでは、既存URLを不用意に変更せず、変更が必要な場合はリダイレクトなどの移行対応も検討してください。

外部対策

外部対策では、自社の情報が外部から適切に参照される機会を増やします。代表的なものが、他サイトから自社ページへの被リンクです。Googleはリンクを、新しいページの発見や関連性の判断に利用しています。

ただし、「ドメインパワーが高いサイト」「月間PV数が多いサイト」からのリンクなら必ず良質とは限りません。SEOツールの独自指標と、Googleの評価を同一視しないことが大切です。リンク元の内容や掲載の文脈、読者にとって参照する意味があるかを確認しましょう。

独自調査や実務に役立つ資料など、紹介・引用する価値のある情報を発信し、必要とする人に届けることが基本になります。

参考:Google 検索セントラル「Googleのリンクに関するベストプラクティス」

SEO対策として取り組みたい16の施策を種類別に解説

SEO対策には、コンテンツの改善、検索エンジンがページを発見・理解しやすくする技術的な整備、外部からの認知獲得などがあります。ここでは、代表的な16施策を3つの種類に分けて紹介します。

施策によって、検索順位に関係するもの、検索結果での表示を整えるもの、ユーザーの使いやすさや認知を改善するものがあります。すべてが直接的な順位向上につながるわけではないため、自社の課題に合わせて優先順位をつけましょう。

種類

番号

施策

コンテンツSEO

1

Webサイト全体の設計を考える

コンテンツSEO

2

キーワードを選定する

コンテンツSEO

3

質の高いコンテンツを作成する

コンテンツSEO

4

経験・専門性・信頼性を確認できる情報を示す

コンテンツSEO

5

継続して取り組める体制を構築する

コンテンツSEO

6

コンテンツを定期的に見直す

内部対策

7

分かりやすいタイトルを設定する

内部対策

8

メタディスクリプションを工夫する

内部対策

9

重複ページの扱いを整理する

内部対策

10

画像を最適化する

内部対策

11

内部リンクを適切に設定する

内部対策

12

表示速度や操作性を改善する

内部対策

13

パンくずリストを設ける

内部対策

14

hタグでページ構成を分かりやすくする

外部対策

15

自然な被リンクにつながる情報を発信する

外部対策

16

サイテーションを通じて認知を広げる

1. Webサイト全体の設計を考える

まずは、誰にどのような情報を届け、問い合わせや購入などの行動につなげたいのかを整理します。そのうえで、商品・サービスページ、事例、解説記事などの役割と関係を決めましょう。

これは制作の優先順位や情報の配置を判断するための実務上の準備です。サイトのテーマを決めるだけで順位が上がるわけではありませんが、事業と関係の薄い記事を増やすことを避け、読者に必要な情報をそろえやすくなります。

2. キーワードを選定する

ユーザーがどのような言葉で検索し、何を知ろうとしているのかを調べます。キーワード調査ツールの検索ボリュームは、調査対象や集計方法によって異なる推定値として扱いましょう。

検索数だけでなく、自社の商品・サービスとの関連性、検索結果に並ぶページの内容、自社が提供できる情報を踏まえて選びます。一つのページで複数の関連キーワードに対応することも可能です。キーワードの数を機械的に絞るよりも、共通する検索意図に答えられる内容かを確認してください。

3. 質の高いコンテンツを作成する

検索したユーザーの疑問に対して、正確で役立つ回答を提供します。競合記事を確認するだけでなく、自社の経験、調査結果、具体例などを加え、読者の判断に役立つ情報を充実させましょう。

Googleは、独自の情報や分析、十分な説明、信頼できる根拠などを、コンテンツの自己評価に用いる観点として示しています。文字数や記事数を増やすこと自体を目的にせず、読者が必要な情報を得られるかを基準に見直すことが大切です。

参考:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

4. 経験・専門性・信頼性を確認できる情報を示す

E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性を表す考え方です。Googleは、E-E-A-Tそのものを直接的なランキング要因とはしていません。著者名や監修者名を追加するだけで順位が上がる仕組みではない点に注意しましょう。

実務では、実体験に基づく説明、調査方法、参照元、著者の関連する経歴、運営者情報などを示し、読者が内容の信頼性を確かめられるようにします。肩書きの有無だけでなく、説明の正確さと根拠を確認することが重要です。

参考:Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」

5. 継続して取り組める体制を構築する

SEOでは、制作だけでなく、公開後の確認や情報更新も必要です。企画、執筆、事実確認、公開、分析の担当者と、作業に使える時間・予算を決めておきましょう。

毎月の公開本数を増やすこと自体が順位向上の条件になるわけではありません。社内で確認できる量に合わせて計画し、既存記事の改善にも時間を確保します。外注する場合も、自社からの情報提供や最終確認を誰が担当するかを明確にしておくことが大切です。

6. コンテンツを定期的に見直す

料金、製品仕様、制度など、時間の経過で変わる情報を優先して確認します。読者の判断に影響する変更があれば、本文や図表、参照元を更新しましょう。

更新頻度は一律に決めるのではなく、情報の変わりやすさに応じて設定します。日付だけを新しくしたり、順位対策のために意味のない修正を加えたりするのではなく、誤りや不足を解消することが目的です。

7. 分かりやすいタイトルを設定する

タイトルは、ページの主題と内容が伝わるよう、具体的かつ簡潔に記述します。Googleは、titleタグの長さに上限を設けていませんが、検索結果では表示領域に合わせて省略する場合があります。「30文字前後」は編集上の目安として使えるものの、Googleが定めたSEOの基準ではありません。

文字数を優先して重要な条件を削ったり、検索キーワードを不自然に繰り返したりせず、本文を正確に表すタイトルにしましょう。

参考:Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンクの変更」

8. メタディスクリプションを工夫する

メタディスクリプションは、ページの概要を記述するHTMLの情報です。検索結果の説明文であるスニペットに使われる場合がありますが、Googleが本文から別の説明を生成することもあります。

Googleは文字数の上限を定めていないため、「100字程度」はSEO上の必須条件ではありません。表示される長さは端末などによって変わります。順位を直接上げるための文章としてではなく、読者がページの内容を判断できる説明として、対象者や得られる情報を簡潔にまとめましょう。

参考:Google 検索セントラル「検索結果のスニペットを管理する」

9. 重複ページの扱いを整理する

同じ内容に複数のURLでアクセスできる場合は、検索結果に表示させたい代表URLを整理します。重複があるだけで一律にペナルティを受けるわけではなく、内容が似ているという理由だけでページを削除する必要もありません。

重複URLを廃止する場合はリダイレクト、複数のURLを残す必要がある場合はrel="canonical"など、状況に応じた方法を検討します。ユーザーにとって役割が異なるページは、違いが明確になるよう内容を見直しましょう。

参考:Google 検索セントラル「rel="canonical"などを利用して正規URLを指定する方法」

10. 画像を最適化する

画像は、内容を確認できる画質を保ちながら、表示サイズやファイル容量を調整します。また、情報を伝える画像には、その内容や役割が分かる代替テキストを設定しましょう。「altタグ」と呼ばれることもありますが、正確にはimg要素などに設定するalt属性です。

Googleは、代替テキストや周辺の文章などを使って画像の内容を理解します。代替テキストは、画像を見られないユーザーへの情報提供にも役立ちます。検索キーワードを詰め込まず、画像を適切に説明してください。

参考:Google 検索セントラル「画像のSEOベストプラクティス」

11. 内部リンクを適切に設定する

内部リンクは、同じサイト内の関連ページへ移動するためのリンクです。Googleは、リンクをページの発見や関連性の判断に利用します。読者が詳しい説明を必要とする場所から、対応するページへリンクを設けましょう。

リンクの文言には、移動先の内容を具体的に示します。「こちら」だけでなく「SEO記事の制作手順」のように書くと、移動先を判断しやすくなります。リンク数やキーワードを増やすことを優先せず、本文の文脈に合うものを配置してください。

参考:Google 検索セントラル「Googleのリンクに関するベストプラクティス」

12. 表示速度や操作性を改善する

読み込みが遅い、操作への反応が鈍い、表示中にレイアウトが動くといった問題は、ページの利用を妨げます。Googleは、これらの体験を測るCore Web Vitalsをランキングで考慮すると説明しています。ただし、数値を改善すれば必ず上位表示されるわけではありません。

PageSpeed Insightsなどで問題を確認し、画像容量や不要な処理を見直しましょう。滞在時間やページビューの増加を、そのまま順位向上の原因とみなさず、検索での成果と操作性の改善を分けて検証することが大切です。

参考:Google 検索セントラル「Core Web VitalsとGoogle検索の検索結果について」

13. パンくずリストを設ける

パンくずリストは、「トップページ→記事一覧→SEO→記事名」のように、サイト内の現在位置を示すナビゲーションです。読者が上位カテゴリへ戻ったり、関連情報を探したりする助けになります。

Googleは、パンくずリストの構造化データを、検索結果でページを分類するために利用します。画面上のナビゲーションと構造化データを整えることには意味がありますが、設置するだけで検索順位が上がると断定することはできません。

参考:Google 検索セントラル「パンくずリストの構造化データ」

14. hタグでページ構成を分かりやすくする

hタグは、ページ内の見出しを示すHTML要素です。主題をh1、章をh2、その章に含まれる小項目をh3とするなど、情報の関係に合わせて整理します。

Googleは、見出しの順番が前後していること自体は検索上の問題ではなく、理想的な見出しの個数もないと説明しています。階層を整える主な目的は、読者やスクリーンリーダーの利用者が構造を把握しやすくすることです。キーワードを繰り返すより、各節の内容が分かる表現を優先しましょう。

参考:Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」

15. 自然な被リンクにつながる情報を発信する

被リンクは、外部サイトから自社サイトへのリンクです。Googleはリンクを関連性の判断などに利用していますが、単純な本数だけで効果を判断することはできません。独自調査、解説資料、事例など、他者が参照したくなる情報を提供しましょう。

検索順位を操作する目的でリンクを購入したり、過剰に相互リンクを行ったりすることは、Googleのスパムポリシーに抵触する可能性があります。広告やスポンサー契約に伴うリンクは、適切な属性を付けて扱う必要があります。

参考:Google 検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」

16. サイテーションを通じて認知を広げる

サイテーションは、外部サイトやSNSなどで企業名、ブランド名、サービス名などが言及されることを指します。被リンクと異なり、リンクが付いていない場合も含みます。

業界メディアでの紹介や利用者による発信は、自社を知るきっかけとなり、指名検索やサイト訪問につながる可能性があります。ただし、リンクのない言及を増やせば通常の検索順位が上がるという、一般化できるGoogleの公式基準は確認できません。認知形成の施策として位置づけ、指名検索や問い合わせなどの変化を確認しましょう。

SEO対策で事前に押さえておきたい3つの基本ポイント

SEO対策を効率的に進めるためには、取り組む前に押さえておきたいポイントがあります。ここでは、具体的な施策に取り掛かる前に意識すべきことを、「Webサイトのゴール」「ペルソナ」「検索エンジンの評価に関する考え方」の3つに分けて紹介します。

POINT1 Webサイトのゴールを明確にする

端的に言えば、SEO対策は自社サイトをより多くのユーザーに見てもらうための取り組みです。そのうえで、実際にどのようなゴールを目指すべきなのかは、Webサイトの目的によって大きく異なります。作成する目的が曖昧であれば、個々のSEO対策も非効率になりやすいため、最初の段階でゴールを明確化しておくことが大切です。

POINT2 ペルソナを設定しておく

「ペルソナ」とは、自社が対象とする典型的な顧客像のことです。具体的には、下記のようなイメージとなります。

年齢や性別、年収、居住地、趣味、ライフスタイル、家族構成といったさまざまな項目を具体的に設定し、実在する人物のように描き出したイメージ像をペルソナといいます。どのようなペルソナを想定するかによって、サイトが届けるべきコンテンツやメッセージは違ってきます。ユーザーのニーズに応えるには、ペルソナに対する深い理解が欠かせません。SEO対策に取り組む前に、まずはペルソナについて丁寧に検討し、チーム内で認識の共有を行っておきましょう。

POINT3 検索エンジンの評価基準を理解する

SEOを進める際は、Google検索の基本事項やスパムポリシーなど、公式情報を確認しましょう。公開資料から推奨事項を把握できますが、順位を決めるすべての要素や重みが公開されているわけではありません。

E-E-A-Tは、コンテンツの信頼性を考える際の枠組みです。特に、人の健康、経済的な安定、安全などに大きく影響するYMYLの話題では、正確さと信頼できる根拠が重要になります。業種名だけで一律に判断せず、記載内容が読者の判断や生活に与える影響を確認してください。

これらの分野は、生命や健康、安全、人生に与える影響が大きいことから、特に厳しい評価基準が適用されるので注意しましょう。YMYLについてさらに詳しく知りたい方は、「YMYLとは?その重要性とSEO対策のポイントを徹底解説」の記事も参考にしてみてください。

参考:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」

SEO対策に取り組む4つのメリット

SEO対策を重視するメリットについて、ここでは4つのポイントに分けてご紹介します。

1.継続的な集客につながる

SEO対策のもっとも大きなメリットは、長期継続的な集客効果が得られる点にあります。しっかりと対策を行えば、ユーザーの自然検索による流入が増えるため、継続的に新たな顧客との接点を築くことができます。

Webサイトの知名度が高まれば、自社や自社が扱うブランドの認知度も高まるため、高いブランディング効果が得られます。特にコンテンツSEOに力を入れれば、発信するコンテンツによってユーザーとの信頼関係を構築できるため、高い集客効果が期待できるでしょう。

2.質の高いユーザーと接点が持てる

SEO対策が行われたサイトへの検索流入には、明確なニーズを持ったユーザーからのアクセスが多いのも特徴です。具体的にある商品について知りたい、日常に起こっている課題を解決したいと考えるユーザーが多く訪れるため、問い合わせや購入といったアクションにつながりやすいのがメリットです。

3.中長期的な集客コストを抑えられる可能性がある

自然検索では、クリックのたびに広告媒体への料金が発生するわけではありません。制作したコンテンツが継続的に流入や問い合わせにつながれば、中長期的な顧客獲得単価を抑えられる可能性があります。

ただし、記事制作、情報更新、サイト保守、分析などの費用は継続して必要です。広告より必ず安くなるわけではなく、公開したコンテンツが半永久的に成果を生むとも限りません。制作・運用の総費用と、獲得した問い合わせや売上を比較して判断しましょう。

4.地域に特化した展開もできる

地域密着型の店舗やサービスでは、対応エリア、所在地、営業時間、地域の施工・導入事例などを掲載することで、近隣のユーザーが必要とする情報を届けられます。

Googleビジネスプロフィールの情報整備も、ローカル検索やGoogleマップで事業内容を伝える取り組みです。ただし、登録や情報更新だけで上位表示が保証されるわけではありません。Googleは、ローカル検索結果を主に関連性、距離、知名度に基づいて決めると説明しています。正確な情報を維持し、対象地域からの問い合わせや来店につながっているかを確認しましょう。

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Googleのローカル検索結果のランキングを改善するヒント」

SEO対策で気をつけておきたい3つのデメリット

これまで見てきたように、現代のデジタルマーケティングにおいて、SEO対策は特に重要な取り組みといえるでしょう。しかし、実施するうえで、いくつか注意しておきたいポイントもあります。ここではSEO対策における3つのデメリットをご紹介します。

1.成果を得るまでに一定の時間がかかる

SEOの改善が検索結果に反映されるまでの期間は、変更内容やサイトの状況によって異なります。Googleは、改善の効果が数日で現れる場合もあれば、数か月かかる場合もあり、目に見える変化が保証されるわけではないと説明しています。

「内部対策なら短期間」「コンテンツSEOなら一定の記事数が必要」と一律に判断せず、実施した施策、対象ページ、変更日を記録して検証しましょう。制作と改善を続けられるよう、担当者や予算、確認のタイミングを決めておくことが大切です。

参考:Google 検索セントラル「Google検索のコアアップデート」

2.上位表示が難しいキーワードもある

検索需要が大きいキーワードには、多くの企業や専門サイトが対策している場合があります。ただし、検索回数だけで上位表示の難易度を判断することはできません。

「月間1万回以上をビッグキーワード」「1,000回未満をスモールキーワード」とする区分は、Googleの公式基準ではなく、実務上の分類例です。業界や利用ツールによっても目安は変わります。

キーワードを選ぶ際は、検索ボリュームに加え、検索意図、上位ページの内容、自社が提供できる独自情報、問い合わせにつながる可能性を確認しましょう。検索数が少ないという理由だけで、上位表示しやすいと判断しないことが大切です。

3.アルゴリズムの変更などの影響を受ける

検索エンジンは、これまでも度々アルゴリズムの変更やアップデートを行ってきました。ときには評価基準に大きな変化が生まれることもあり、アップデートによって検索順位が影響を受けるケースもあるので注意が必要です。

ただし、検索エンジンの「ユーザーにとっての有益性を重視する」という基本スタンスは一貫しています。そのため、サイトの運営者側も、ユーザーファーストを意識したサイトやコンテンツの発信を心がけることが基本的な対策になるといえるでしょう。

SEO業者の選び方

自社のリソースが不足している場合や、ノウハウがない場合は、実績のあるSEO業者に依頼してみるのも有効です。SEO対策を専門に扱う会社であれば、内部対策・外部対策・コンテンツSEOを総合的に任せられるため、社内の人的リソースを消耗せずにSEO対策を実施できます。

ただし、SEO業者にはさまざまな種類があるため、自社に合った依頼先を見つけることが大切です。主な判断基準としては、「実績」「サポート内容・プラン」「費用」が挙げられます。実績については、単に数字上の成果だけでなく、自社の業界や分野との関連性を踏まえて検討する必要があります。依頼先が得意とするジャンルとマッチしているかどうか、過去の取引先などの情報をもとにチェックしておきましょう。

サポート内容やプランについては、「コンテンツ制作だけでなくその後の管理まで担ってくれるのか」「Webマーケティングを幅広く任せられるのか」などがポイントです。依頼するサポート内容が広いほど費用も高額になるので、あらかじめどこまで任せたいのかを明確に決めておくとよいでしょう。

SEO対策の費用については、「SEO対策の費用相場と料金体系を徹底解説|施策別・料金タイプ別に網羅比較」の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

SEO対策に役立つ3つのツールを紹介

SEO対策を進めるうえでは、データの活用が成功を左右するポイントとなります。効率的にデータ収集を行い、精度の高い分析を進めることによって、施策の効果を最大限まで高められるようになります。ここでは、SEO対策に役立つツールのなかから、無料で利用可能なものを3つピックアップして見ていきましょう。

Googleサーチコンソール

「Googleサーチコンソール」は、Googleの検索結果でWebサイトがどのように評価されているのかをチェックできる無料ツールです。主に、次のような場面で役立てられます。

【Googleサーチコンソールでできること】

  • 検索キーワードの表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位がわかる
  • ページ内で起こっているSEO上の問題点を分析できる
  • 被リンクの内容についてチェックできる
  • セキュリティの問題点を確認できる

これらは、検索での表示状況や技術的な問題を確認するためのデータです。各数値がそのままGoogleの評価点を表すわけではありません。表示回数やクリック数、掲載順位などを組み合わせ、改善すべきページや課題を探す際に活用しましょう。

Googleアナリティクス

「Googleアナリティクス」は、Webサイトのデータを収集して、ビジネスに関する分析情報を提供するレポートを作成する無料ツールです。Googleサーチコンソールは、ユーザーが自社サイトを訪れる前段階の要素を診断するのに対し、Googleアナリティクスはサイトを訪問してからのデータを収集できる点に特徴があります。

【Googleアナリティクスでできること】

  • サイトを閲覧しているユーザーの情報(属性)をチェックできる
  • ユーザーがどのような経路でサイトにたどり着いたのかがわかる
  • サイト内でのユーザーの動きを調べられる

どのようなユーザーにどのような経路で届いているのかがわかるため、ペルソナの設計や広告戦略の策定などに活用することができます。また、離脱率や直帰率、平均滞在時間などのデータからは、ユーザーがサイト内でどのように行動しているのかを調べることが可能です。

このように、Googleアナリティクスでは、サイト全体のクオリティを高めるうえで有益なデータをさまざまな角度から得られるのがメリットです。

ラッコキーワード

「ラッコキーワード」は、無料で利用可能なキーワードリサーチツールです。主な機能としては、キーワードに関連した用語を提案してもらえる「サジェストキーワード」が挙げられます。 ほかにも、「競合調査」や「マーケット調査」「AIによる提案」といった機能が搭載されており、短時間でキーワードのリサーチに必要な情報を収集してくれるので、コンテンツ制作に役立てられます。

YOAKEにおけるSEOの支援事例

YOAKEでは、SEO記事の制作だけでなく、キーワード戦略の策定やサイト内部の改善、効果検証まで一貫して支援しています。ここでは、YOAKEが支援したSEO施策の具体的な取り組みと成果を紹介します。

ECサイトの内部構造を改善し、主要カテゴリの検索順位を向上

  • 対象: 酒類を取り扱うECサイト
  • 課題: 商品・カテゴリページが検索上位に表示されていない
  • 取り組み: カテゴリページのSEO設計と内部構造の改善
  • 成果: 主要12カテゴリのうち6カテゴリで順位が上昇

酒類を取り扱うECサイトでは、多数の商品やカテゴリページが存在する一方、検索エンジンが各ページの内容を適切に評価しにくい状態になっていました。そこで、検索順位を獲得できていないキーワードの傾向を分析し、見出し構造やパンくずリスト、カテゴリーページの説明文、内部リンクなどを見直しました。

その結果、対策した主要12カテゴリのうち6カテゴリで検索順位が上昇し、2カテゴリでは順位を維持。「スペイサイド」は51.78位から8.18位、「ウイスキー」は24.83位から11.22位まで上昇しました。商品数の多いECサイトにおいて、サイト内部の構造を整理し、カテゴリ単位で検索評価を高めた事例です。⁠⁠⁠⁠

コンテンツとサイト内部の改善で、自然検索流入とCVを増加

  • 対象: 地域密着型のリフォーム会社
  • 課題: 検索順位の変動とSEO経由の問い合わせ獲得
  • 取り組み: 記事のリライト、内部リンク・表示速度・地域ページの改善
  • 成果: 自然検索セッションが21.4%増加、検索経由のCVが15.8%増加

地域密着型のリフォーム会社では、Googleのアルゴリズム変更による検索順位の変動や、SEO記事から問い合わせにつながりにくいことが課題となっていました。そこで、既存記事のリライトや内部リンクの強化、タイトルの改善、表示速度の改善、地域ページや施工事例ページの最適化を継続的に実施しました。

その結果、検索結果での表示回数は前月比41.9%、クリック数は22.2%増加。自然検索からのセッションも21.4%増加し、自然検索経由のコンバージョンイベントは198件、前月比15.8%増となりました。また、年度更新とリダイレクトを行った補助金関連の記事では、対象クエリのクリック数が33件から118件へ増加しています。検索流入を増やすだけでなく、問い合わせにつながる導線まで改善した事例です。⁠⁠⁠⁠

専門性の高いBtoB領域で、SEO流入をゼロから月間4,000件以上へ拡大

  • 対象: 半導体関連のBtoB企業
  • 課題: SEOコンテンツがなく、自然検索からの流入が少ない
  • 取り組み: キーワード戦略の策定と専門記事の継続制作
  • 成果: 月間セッション数が0件から4,082件に増加、40記事中31記事が10位以内

半導体関連のBtoB企業では、専門性の高い商材を取り扱っている一方、SEOコンテンツがなく、自然検索から十分な接点を作れていませんでした。そこで、ユーザーの検索ニーズや競合状況を分析し、1記事あたり3,000〜6,000文字の専門記事を月2〜5本のペースで継続的に制作しました。

その結果、SEO記事経由の月間セッション数は0件から4,082件まで増加。制作した40記事のうち31記事が検索結果の10位以内に入りました。その後も月間セッション数は6,128件まで伸長し、新規記事の多くが公開後早期に検索結果の1ページ目へ表示されています。記事経由のCVも生まれるようになりました。検索ボリュームが限られる専門的なBtoB領域でも、継続的なコンテンツ制作によって流入基盤を構築した事例です。⁠⁠⁠⁠

SEOで成果を高めるには、記事を増やすだけでなく、検索ニーズに合ったキーワード設計やサイト内部の改善、公開後の効果検証を継続することが重要です。YOAKEでは、コンテンツ制作からテクニカルSEO、アクセス解析、問い合わせ導線の改善まで、企業の課題に合わせたSEO支援を行っています。

SEO対策で注目されている生成AIの影響

生成AIツールの登場により、コンテンツ制作のあり方も大きく変わっていくと考えられています。生成AIを活用すれば、短時間で効率的にコンテンツを量産することも可能です。ただし、コンテンツの質を保つうえでは、使い方に注意する必要があります。Googleが公表している「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」によれば、作成手段よりも品質を重視すると明示されています。

AIを使用したこと自体や、文章に誤りがあることだけを理由に、直ちにペナルティの対象になると断定することはできません。一方、Googleは、検索順位の操作を主な目的として、ユーザーへの価値が乏しいページを大量に生成する行為をスパムとして扱っています。これはAIで作成した場合に限りません。公開前には事実関係と参照元を確認し、自社の知見や具体例を加えて、読者に役立つ内容にすることが重要です。

参考:Google 検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」

まとめ

SEO対策は、Webサイトを運営するうえで基本となる取り組みです。SEO対策にしっかりと力を入れれば、キーワード検索による自然流入が増えるため、長期的な集客効果が見込めます。

また、SEOを進めるなかでは自然とサイト全体や各コンテンツの品質も向上させる必要があるため、信頼性やブランド力の構築にもつながります。まずはSEOの基本的な目的と流れを理解して、Webサイトの運用戦略を見直してみましょう。 株式会社YOAKEは広告運用に関するフルサービス型での支援が可能なデジタルマーケティング企業です。「自社のSEOを強化したい」「別の会社へのリプレイスを検討している」といった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【YOAKEのサービス一覧】

■マーケティング戦略立案 顧客のニーズに基づき、外部環境や市場の分析を行い、的確なマーケティング戦略を設計します。ブランディングやコミュニケーション施策も含めた総合的な戦略立案で、企業の事業成果を共に追求します。 ⇨詳しくはこちら

■Webサイト制作・運用 UXリサーチからSEO対策まで、効果的なWebサイトを設計・構築し、運用や保守までを一貫してサポート。アクセス解析により、常に製品・サービスの価値を伝え、顧客を惹きつけるサイトへ最適化を図ります。 ⇨詳しくはこちら

■クリエイティブ制作 ロゴやビジュアルアイデンティティの開発、バナーなどのデジタルツール、動画などを制作し、ブランドやサービスの魅力を具現化。チラシやDM、会社案内パンフレットといったオフラインツールにも対応します。 ⇨詳しくはこちら

■Web広告 リスティング広告やSNS広告など、多種多様な広告施策を提供し、ターゲット層にリーチ。費用対効果を重視しながら、費用対効果を追求する広告設計と運用で質の高いリード獲得を実現します。 ⇨詳しくはこちら

■データ分析・活用 CRMやMAツールを活用し、データの収集・分析を行い、顧客行動に基づいた最適なマーケティング施策をご提供。データドリブンな意思決定を支援します。 ⇨詳しくはこちら

■ECサイト構築・運用 EC戦略の設計から、自社サイトやモールの構築、運用サポートを一貫してご提供。集客施策も含め、売上拡大を目指します。 ⇨詳しくはこちら

■採用マーケティング支援 採用ブランディングや母集団形成を支援し、企業の魅力を高める採用活動をサポート。採用ツール制作やイベント運営も行っております。 ⇨詳しくはこちら

外部対策では、自社の情報が外部から適切に参照される機会を増やします。代表的なものが、他サイトから自社ページへの被リンクです。Googleはリンクを、新しいページの発見や関連性の判断に利用しています。

ただし、「ドメインパワーが高いサイト」「月間PV数が多いサイト」からのリンクなら必ず良質とは限りません。SEOツールの独自指標と、Googleの評価を同一視しないことが大切です。リンク元の内容や掲載の文脈、読者にとって参照する意味があるかを確認しましょう。

独自調査や実務に役立つ資料など、紹介・引用する価値のある情報を発信し、必要とする人に届けることが基本になります。

参考:Google 検索セントラル「Googleのリンクに関するベストプラクティス」

CEO
山田翔大
1988年生まれ。福岡県出身。東海大学文学部を卒業後、テレビ制作会社、WEB制作会社を経て株式会社電通に入社。営業として通信キャリアのデジタルマーケティング支援を担当。マスデジ統合戦略策定からWEB広告運用・WEBサイト改善施策実施など幅広い領域の提案・実行に携わる。2020年10月より株式会社YOAKEを創業。
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