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データ利活用総合支援のグロースデータが、 YOAKEを協業パートナーに選んだ理由

インタビュー

株式会社グロースデータは、写真・映像・動画・デザイン・デジタル・イベント・プロモーションなど、ありとあらゆるクリエイティブ制作を手がける総合制作事業会社・博報堂プロダクツから2023年にスピンアウトし、「データ利活用×顧客化力」で企業の事業成長に貢献する企業です。

YOAKEは協業パートナーとして、同社が支援しているクライアントのブランドサイトやECサイト、LP、バナー、記事コンテンツ制作などを手掛けています。 グループ内で多種多様な制作部隊を擁するグロースデータ様が、あえて協業パートナーとしてYOAKEを選んだ理由とは。「数ある発注先の中の一社」ではない両社の関係性や今後の展望について、株式会社グロースデータの市川 匡彦様、飛松 信太朗様、株式会社YOAKEの山田 翔大の3名にお話を伺いました。

市川 匡彦様(写真中央): 株式会社グロースデータ ビジネストランスレーション本部 第1ワークデザイン部 部長

飛松 信太朗様(写真左): 株式会社グロースデータ ビジネストランスレーション本部 第2ワークデザイン部 ビジネスプロデューサー

山田 翔大(写真右): 株式会社YOAKE 代表取締役 CEO

YOAKEとのコラボレーションで見えてきた、今後の事業成長を左右する「生命線」

ーはじめに、株式会社グロースデータの事業や特徴について教えてください。

市川:

グロースデータは総合制作事業会社である博報堂プロダクツ内で、マーケティング・データ・システムといった上流工程を手がけていた「データビジネスデザイン事業本部」と、博報堂プロダクツが資本提携していたデータ分析支援やデータマネジメント支援に強みをもつ「データブリッジ株式会社」の機能を統合し、2023年4月に設立されました。 主にファーストパーティーデータ(※第三者を経由せず、企業が自社で収集したデータ)を活用したコンサルティングやプランニング、分析、開発、PDCA運用などを手がけています。例えば、顧客企業がLINEを活用したID統合マーケティングやCRM推進、MA推進などを得意としています。 コンサルティングファームやSIerとも連携し、プロジェクトを推進することがあるというのも特色のひとつです。

ー各領域の施策の実行に長けた博報堂グループの会社が数多く存在する中で、YOAKEに声をかけていただいた経緯を教えていただけますか?

飛松:

そもそものきっかけは、私が以前、博報堂プロダクツのプランナーとしてあるプロジェクト全体のハンドリングを任されていたとき、山田さんが同じクライアントのデジタル広告領域を担当されていたことです。当時、山田さんは個人事業主として案件に携わっていましたが、数年後にたまたまSNSで山田さんのアカウントと投稿を見かけて「山田さんが会社の社長になってる!」と驚き、思わずコンタクトを取ったのがきっかけでした(笑)。

山田:

当時から飛松さんはとても優秀な方だと一目置いていたので、ご連絡をいただいたときは本当に嬉しかったです。それから飛松さんとはときどき連絡を取り合うようになり、制作の相談やクライアントの紹介をいただくようになりました。なぜ当社に相談をくださったのでしょうか。

飛松:

パートナーとしてYOAKEと一緒にやっていけそうだと思った最大の理由は、「設立間もないベンチャー企業でありながらも、大手広告代理店のエージェンシー観念を持っているから」でした。我々が日々相対している顧客の課題は複雑かつ領域が非常に多岐にわたるため、どこからどこまでを受け持ち、責任を持って施策の実行を進めていくかという「アカウンタビリティ」という概念が根底にある会社の方が非常に相談しやすいのです。YOAKEはまだスコープが明確に決まり切っていない段階からでもサポートをしてくれる点が助かっています。

山田:

「スコープをむやみやたらに切らない」というのは常に意識して、メンバーにも伝えています。たとえ依頼をいただいたのがバナー1枚だったとしても、クライアントが実施している施策全体としてはLPや広告配信を通して成果を出すことが目的となっているはず…と考えると、取り組み方への姿勢が変わりますし、どうすれば顧客に価値を提供することができるかどうかに知恵を絞ることができると思うんです。

飛松:

我々はファーストパーティーデータ領域を扱う性質上、「購入後・導入後」の世界観には強い一方で、認知・獲得のための広告領域に対する知見が豊富なメンバーは多くないため、この領域に強いパートナーの存在は非常にありがたいです。

市川:

LPやWeb広告のバナーなどを同じようなクオリティ・コスト・スピードで作る必要が求められる案件があります。デザインの質を保ちながらも納品までのスピード感や機動力を持つパートナーがいなくて困っていたところ、飛松がYOAKEを紹介してくれて助かりました。

飛松:

グロースデータとYOAKEは単なる制作・広告運用の発注先という関係ではないという点も長いお付き合いができる理由かもしれません。以前、YOAKEが数年前から関わっている案件で我々の得意領域の部分に関してお困りごとを抱えていらっしゃったクライアントを紹介していただき、グロースデータとして半年間顧客ID統合に関するコンサルティングに入らせてもらいました。このプロジェクトは結果的にクライアントからもご満足いただくことができ、当社としても良い事例のひとつとなりました。こういったタッグの組み方というのは、グロースデータならではのことだと思います。

市川:

当社は設立2年目で、日々データにまつわる領域の仕事の変遷が激しい中で、「デジタルコンテンツ制作で利益を得るのではなく、コンサルティングを通じて事業に寄り添う力をクライアントに認めてもらい、報酬を得た上で日々の制作をYOAKEと並走する」というコラボレーションの仕方が、1つのモデルケースになるのではないかと思っています。

飛松:

戦略を語るには、まず当たり前の所作をちゃんとできること、徳を積まないと話を聞いてもらうことなんてできないんですね。「バッターボックスに立ったときにちゃんとヒットが打てる」という証明をしなきゃいけない場面において、制作領域ってすごく大事なんです。制作領域での成果が重要な場面で、YOAKEの存在は大きなメリットだと思っています。

「クライアントにとって真の価値は何か」を突き詰めているからこそ、信頼できる

ーグロースデータ様からはブランドサイト、ECサイト、LP、バナーなど、多様な制作案件のご依頼をいただいていますが、YOAKEとの取り組みで印象に残っていることがあれば教えてください。

市川:

私は、ある不動産デベロッパー様の案件でYOAKEさんに関わっていただいていますが、YOAKEのことはものすごく頼りにしていますよ!例えば、クライアントからLPの改修のご相談をいただいて、改修概要を踏まえた工数やスケジュールについて打ち合わせをしているときに、YOAKEのPMの方が「そもそも、この改修の目的って何でしたっけ?本当にやる意味はあるのでしょうか?」というニュアンスのことをおっしゃったんですよ。実際はもっと柔らかい言い方ですけどね(笑)。 通常、要件を聞いて「見積もりを出しますね」となるところを、意図を確認してくれる姿勢が信頼できると感じました。一般的な制作会社であれば、改修項目が多ければ売上も増えるので、きっとここまで踏み込んだ質問をしてこないと思うんです。

山田:

そのように評価していただけて嬉しいです!グロースデータ様も同じ考えをお持ちだと思いますが、私たちは「クライアントの価値になることをする」「クライアントにとってのメリットは何か」ということを一番に考えています。先ほど飛松さんがおっしゃっていた「戦略を語る前に徳を積む」という話はまさにその通りで、目先の利益を追いかけるよりも、誠実なお取り組みを通じて信頼を積み重ねていくことが大切だと感じていますし、YOAKEのメンバーにはそういった動きを求めています。だからこそ、クライアントとコミュニケーションを取るメンバーは、アカウンタビリティのマインドセットができているのではないかと思います。

市川:

たしかに、YOAKEのみなさんからは全体的にそんな雰囲気を感じます。

受発注の関係を超えて、顧客の成長に向けて一緒に並走するパートナーとしてタッグを組み続けていきたい

ー今後、YOAKEに求めることや、一緒に取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

市川: 私が直近でYOAKEさんに依頼しているのはLPやバナー制作が中心ですが、現在BI(ビジネスインテリジェンス)の案件に複数関わっているので、今後何らかの形でYOAKEさんにも入っていただけたら嬉しいと思っています。「IT領域専門外のユーザーが日々の業務の中で効率的にデータを見るための情報設計を行う」ニーズがいくつかあるので、UXやデザインシステムの構築などをタッグを組んで推進できたらと思っています。

飛松: 業務フロー効率を上げるためのロジックに基づいたデザインシステムの構築案件は最近増えてきていますよね。こういった案件は、「どの部署の、どのサービスの、何のデータを、どのシステムから投入するか」といった入口だけではなく、「誰にセールスするか、何を解決するのか、どんな市場を攻略するのか」といった出口側からも考えていかないと意味のないBIが出来上がってしまいます。 我々は入口・出口までのプロセスを築くデータ基盤構築の支援にコンサルタントとして関わりつつ、施策の構築・実行の部分でYOAKEさんにサポートしていただけると良いですね。YOAKEはデザインだけでなく、バックエンドに強いエンジニアもいるので、今後一緒にデータ開発を絡めた案件を進めていきたいと考えています。

また、デザインの選択肢が増えるとさらにご一緒できる案件の幅が広がると思っています。成果を追求するクリエイティブが得意な一方で、ブランディングに特化したエージェンシーとしてのイメージが強まると、より強力なパートナーになれるのではないかと考えています。

市川: YOAKEさんとは受発注だけの関係ではなく、チームとして一緒にやっていける関係性でありたいので、我々がクライアントから聞いてきた要件を伝えるという形ではなく、むしろ最初の段階から一緒にお客様先に行ってもらう機会が増えると良いですね。

山田: そんな風に言っていただけて光栄です!今後ともぜひよろしくお願いします。

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