公開日:2025.12.10

最終更新日:2025.12.10

ホームページの保守とは?作業内容・費用相場・外注のポイントを徹底解説

  • Webサイト制作
CEO
山田翔大(やまだ しょうた)

ホームページは公開して終わりではなく、継続的な保守によって安全性や集客力を維持する必要があります。しかし、保守の具体的な作業内容や費用感、どこまで対応すべきか分からないという声も少なくありません。本記事では、ホームページ保守の基本から必要性、外注時のポイントまでを分かりやすく解説します。

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目次

ホームページに保守が必要な理由

まずは、ホームページの保守が企業運営において欠かせない理由について解説します。

セキュリティリスクの防止

ホームページは常に外部からのアクセスにさらされており、サイバー攻撃や不正アクセスの標的になりやすい存在です。CMSやプラグイン、サーバーソフトの脆弱性を放置すると、改ざんや情報漏えいにつながる危険性が高まります。定期的なアップデートやセキュリティ対策を行うことで、こうしたリスクを最小限に抑えることが可能でしょう。安心してWebサイトを運用するためにも、日常的な保守対応は不可欠といえます。

トラブル発生時の迅速な復旧

サーバー障害やシステム不具合、アクセス集中など、ホームページには突発的なトラブルが発生することがあります。保守体制が整っていない場合、原因特定や復旧に時間がかかり、長期間サイトが停止する恐れもあります。日頃から監視やバックアップを実施しておくことで、万一の際も迅速な対応が可能となります。事業機会の損失を防ぐためにも、復旧体制の確保は重要な観点といえるでしょう。

検索順位・SEO評価の維持

検索エンジンは、サイトの安全性や表示速度、正常動作といった技術的な品質も評価指標の一つとしています。エラー表示や表示速度の低下、古いシステムの放置は、SEO評価の低下を招く要因になりかねません。ホームページ保守によりシステムを最新の状態に保つことで、検索順位の安定や集客力の維持につながります。保守は間接的に売上や問い合わせ数にも影響する重要な施策といえるでしょう。

企業の信頼性・ブランド価値の維持

表示崩れやリンク切れ、古い情報が放置されたホームページは、閲覧者に不安や不信感を与えやすいものです。特に法人サイトにおいては、ホームページ自体が企業の信用を判断する材料になるケースも少なくありません。定期的な保守と情報更新を行うことで、常に正確で見やすい状態を保ち、ブランド価値の維持や向上を図ることができます。信頼される企業イメージを支える基盤としての役割も担っています。

ホームページの保守の主な作業内容

ここでは、ホームページ保守において実際に行われる代表的な作業内容について解説します。

ドメイン・サーバーの管理

ドメインとサーバーは、ホームページをインターネット上で公開するための基盤となる要素です。契約更新の管理を怠ると、突然サイトが表示されなくなる恐れもあります。加えて、サーバーの稼働状況や容量、負荷の監視も重要な業務の一つです。アクセス増加に対応できない環境を放置すると、表示速度の低下やダウンにつながる可能性があります。安定した運用を維持するためには、定期的な点検と適切なリソース管理が欠かせません。

ページ更新・コンテンツ修正

会社情報の変更やサービス内容の更新、実績の追加など、日々発生する情報の修正も保守業務に含まれます。古い情報を放置すると、ユーザーに誤解を与えたり、問い合わせ機会を失ったりする原因になります。定期的に内容を見直し、最新情報を反映することで、信頼性の高いホームページを維持できます。小さな更新の積み重ねが、企業価値の維持につながる重要な作業です。

SSL証明書の更新

SSL証明書は、通信データを暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぐための仕組みです。有効期限が切れると、ブラウザに警告が表示され、閲覧者に不安を与えてしまいます。最悪の場合、サイトへのアクセス自体がブロックされることもあるでしょう。定期的な更新作業と設定確認を行うことで、安全な通信環境を維持できます。セキュリティ対策として、非常に重要な保守項目の一つです。

CMS・プラグインのアップデート

CMSやプラグインは利便性を高める一方、古いバージョンを使い続けると脆弱性を突かれるリスクが高まります。アップデートには機能改善だけでなく、セキュリティ修正も多く含まれているため、定期的な対応が必須となります。ただし、更新によって不具合が発生する場合もあるため、事前の検証やバックアップを行ったうえで慎重に実施することが重要です。安全性と安定性を両立させる作業といえるでしょう。

最新ブラウザ・端末への対応

ブラウザやスマートフォンのOSは日々進化しており、表示仕様も変化します。対応が遅れると、一部の環境で表示崩れや動作不良が発生する恐れもあります。定期的に複数のブラウザや端末で動作確認を行い、不具合があれば修正することが求められます。快適な閲覧環境を提供し続けるためにも、環境変化に合わせた対応は欠かせません。

バックアップ・復元対応

万が一のトラブルに備えて、定期的なバックアップを取得しておくことは非常に重要です。サーバー障害や操作ミス、サイバー攻撃などによりデータが消失した場合でも、バックアップがあれば迅速に復元が可能となります。取得頻度や保存期間をあらかじめ決めておくことで、リスクを最小限に抑えられるでしょう。事業継続の観点からも欠かせない保守業務の一つです。

障害・トラブル対応

サイトが表示されない、フォームが送信できないなど、突発的な障害への対応も保守業務に含まれます。原因の切り分けから復旧作業まで迅速に行うことで、利用者への影響を最小限に抑えることができます。初動対応が遅れるほど、機会損失や企業イメージの低下につながる恐れもあります。トラブル時にすぐ対応できる体制を整えておくことが重要といえるでしょう。

アクセス解析・レポート作成

アクセス解析は、ユーザーの行動や流入経路、閲覧ページなどを把握するために欠かせない作業です。これらのデータを定期的に分析し、レポートとしてまとめることで、サイト改善やマーケティング施策に活用できます。単なる数値確認にとどまらず、課題や改善点を見極めることが重要でしょう。保守と運用をつなぐ役割を担う業務でもあります。

API・外部システム連携の管理

予約システムや決済サービス、顧客管理システムなど、外部サービスとAPI連携しているケースも増えています。これらの仕様変更や障害が発生すると、ホームページの機能停止につながる恐れがあります。定期的な動作確認や仕様変更への対応を行うことで、安定したサービス提供が可能になります。見落とされがちですが、重要度の高い保守項目です。

ホームページの保守にかかる費用相場

ここでは、ホームページの保守にかかる一般的な費用相場について解説します。

自社で保守する場合の費用相場

自社でホームページ保守を行う場合、外注費用は抑えられますが、人件費やツール利用料といった間接コストが発生します。担当者の工数や専門スキルに応じてコストは変動し、月数万円程度から対応内容によってはそれ以上になるケースもあります。また、本来の業務と兼務する場合、保守対応が後回しになりやすい点も注意が必要でしょう。初期費用は抑えられる一方、属人化や対応遅延といったリスクを抱えやすい運用形態といえます。さらに、セキュリティ対応や障害復旧など専門性の高い作業は、社内リソースだけでは対応が難しくなる場面もあります。

制作会社・保守会社に委託する場合の費用相場

制作会社や保守専門会社へ委託する場合の費用相場は、月額5,000円〜数万円程度が一般的です。対応範囲や更新頻度、緊急対応の有無によって金額は大きく変動します。サーバー・ドメイン管理のみのシンプルなプランと、更新作業や障害対応まで含む包括的なプランでは費用差が生じます。コストだけでなく、サポート体制や対応スピードも含めて比較検討することが重要でしょう。加えて、契約内容によっては初期費用やスポット対応費が別途発生する場合もあります。

ホームページの保守を外注する場合のポイント

ここでは、ホームページの保守を外注する際に確認すべき重要なポイントについて解説します。

保守だけでなく運用もセットで依頼する

ホームページは保守だけでなく、更新や改善といった運用も継続的に行うことで効果を発揮します。保守のみを切り離して依頼すると、「更新は別会社」「改善は社内対応」となり、対応が分断されやすくなります。保守と運用を一体で任せることで、トラブル時の対応もスムーズに進みやすく、責任の所在も明確になります。中長期的な成果を重視する場合は、運用まで含めた依頼形態を検討すると良いでしょう。さらに、アクセス解析や改善提案まで対応してもらえる体制が整っていれば、保守が単なる維持作業にとどまらず、成果につながる施策として機能しやすくなります。

契約書に業務内容・対応頻度・費用を明記する

外注時のトラブルで多いのが、「どこまでが保守対象なのか分からない」という認識のズレです。更新回数の上限、障害対応の範囲、対応時間帯などは、必ず契約書や仕様書に明記しておく必要があります。費用についても月額固定なのか、作業ごとの都度見積もりなのかを明確にしておくことが重要です。書面での取り決めを徹底することで、後々のトラブルを未然に防げます。加えて、想定外の作業が発生した際の追加費用の扱いについても、事前に取り決めておくことで安心して依頼できるでしょう。

緊急時の対応スピードを確認する

ホームページのトラブルは、時間帯を問わず突然発生します。そのため、障害発生時にどれくらいのスピードで対応してもらえるのかは重要な判断材料です。即日対応なのか、翌営業日対応なのか、24時間監視体制があるのかなど、事前に確認しておく必要があります。特にECサイトや問い合わせ導線を担うサイトでは、対応の遅れが直接的な損失につながるため注意が必要でしょう。復旧までの目安時間や一次対応の範囲も明確にしておくことで、万一の際の不安を軽減できます。

専任担当者の有無を確認する

外注先に専任の担当者が付くかどうかも、保守品質に大きく影響します。担当者が固定されていれば、サイト構成や過去の対応履歴を把握したうえで継続的に対応してもらえるため、やり取りがスムーズになります。窓口が頻繁に変わる場合、引き継ぎミスや対応品質のばらつきが生じる恐れもあります。安定した保守体制を求めるなら、担当者体制も必ず確認しておくべきポイントです。加えて、担当者の経験年数や対応実績なども確認しておくと、より安心感を持って依頼できるでしょう。

ホームページの保守の注意点

ここでは、ホームページ保守を進めるうえで特に注意しておきたいポイントについて解説します。

ドメインとサーバーの管理権限は自社で持つ

ドメインやサーバーの管理権限を外注先に完全に任せきりにしてしまうと、契約終了時やトラブル発生時に自社で自由に操作できなくなるリスクがあります。最悪の場合、サイトの移転や復旧がスムーズに進まず、事業活動に大きな支障をきたすことも考えられるでしょう。管理アカウントは必ず自社でも保持し、ログイン情報や契約情報を社内で一元管理しておくことが、安全な運用体制を構築するうえで重要なポイントとなります。加えて、担当者の異動や退職時にも引き継ぎが確実に行えるよう、管理情報の共有体制を整えておくことも欠かせません。

定期的なバックアップを必ず実施する

ホームページは、サーバー障害やサイバー攻撃、操作ミスなどによって突如としてデータが消失する可能性があります。こうした万一の事態に備えて、定期的なバックアップの実施は必須といえるでしょう。バックアップの取得頻度や保存先、復元方法まで事前に決めておくことで、トラブル発生時も迅速に復旧できます。バックアップの有無が、事業継続に大きな差を生むケースも少なくありません。さらに、復元テストを定期的に行い、実際に復旧できるか確認しておくことも重要なポイントです。

複数社から見積もりを取得する

ホームページ保守の費用やサービス内容は、提供会社によって大きな幅があります。1社のみで判断してしまうと、相場感が分からず、条件面で不利な契約を結んでしまう可能性も否定できません。複数社から見積もりを取得し、費用だけでなく対応範囲やサポート体制、実績なども比較検討することが重要です。総合的にバランスの取れた外注先を選ぶことが、長期的に安定した保守運用につながります。加えて、提案内容の具体性や回答スピードなども比較対象にすると、実際の対応品質を見極めやすくなります。

まとめ

ホームページ保守は、サイトの安全性・安定性・集客力を維持するために欠かせない業務です。ドメインやサーバーの管理、更新対応、セキュリティ対策などを継続的に行うことで、企業の信頼性やブランド価値を守ることにつながります。自社対応か外注かは体制やリソースに応じて選択し、契約内容や管理権限、バックアップ体制を明確にしたうえで、無理のない保守体制を構築することが重要といえるでしょう。

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CEO
山田翔大(やまだ しょうた)
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