公開日:2026.06.19

最終更新日:2026.06.19

「こんな人と働きたい!」を言語化してみたら、既存メンバーの内省に繋がったという話

  • ビジネススキル
総務
須藤美香穂

こんにちは。バックオフィスとして、日々社内の裏方業務に奔走している須藤です。

突然ですが、社内研修やチームビルディング・・・企画担当の皆さんは、ネタ切れに悩んでいませんか?
最近、私は設計を任されるようになったのですが、MBTIを使ったコンセンサスゲームをやったり、相互理解のためのワークをやったりと、毎回、次はどうしよう…と頭を悩ませています。

そんな折、私が任されている採用の業務範囲が広がることになりました。
そこでふと「研修の時間を使って、現場と採用の基準をすり合わせできたら一石二鳥じゃないか?」と企み、詳細を練ることにしました。

今回は、そんな小さな企てからスタートした「採用基準づくりワークショップ」が、結果的に組織を強くする内省に繋がったお話しをします。

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ネガティブはNG。「一緒に働きたい人」を言語化する

採用基準の再設定や現場とのミスマッチを防ぐことを目的に、私は「私たちが一緒に働きたい人ってどんな人?」をディスカッションするワークショップを企画しました。

ルールはシンプルです。

「一緒に働きたくない人」を語るとネガティブな時間になってしまうので、あくまでポジティブに「一緒に働きたい人」にフォーカスすること。そして、スキルの話ではなく「1.コミュニケーションの観点」、「2.スタンス・仕事の進め方の観点」の2軸で、個人ワークを経てチームごとに意見をまとめてもらいました。

すると、現場からリアルな声が次々と出てきました。

  • 「文脈共有が丁寧な人(『なぜやるか』『どこまでやるか』を最初に渡してくれる)」
  • 「主体性が高い人(『どういうことですか?』ではなく、『自分なりに調べてこう理解したけど合ってる?』とまず手を動かせる)」
  • 「相手の立場・状況・理解度を想像した上で会話できる人」

わかるわかると思わず頷いてしまうような、解像度の高い理想の人物像が可視化されていきました。

採用基準づくりは「おまけ」。本当の目的は…

このワークショップ、当初の入り口はあくまで「採用基準の再設定に繋がればいいな」という考えからスタートしました。しかし、設計を進めるうちに、この研修の「裏テーマ(本当の目的)」が見えてきました。

それは以下の3つです。

  • 共通言語の策定:相手への理想を言語化し、互いにリスペクトし合える土台を作る。
  • 自己への内省:相手に求める姿は、周りから自分への期待でもある。「自分はそれができているか?」を省みる機会にする。
  • 未来の仲間の定義:今後の採用基準の参考にする。

入り口だったはずの「採用基準づくり」は、実はおまけに過ぎませんでした。

「自ら動ける人がいい」と意見を出したメンバーは、「あれ、最近の自分は指示待ちになっていなかったか?」とハッとする。「文脈共有が丁寧な人がいい」と発表したチームは、「自分たちの普段の依頼の仕方はどうだろう?」と振り返る。

他者に求める理想を言語化する作業は、そのまま「じゃあ、今の自分はどうなんだ?」という自分自身を振り返る内省になっていました。採用基準を作るつもりが、いつの間にか既存メンバー同士の「働くスタンス」や「組織の文化」を再確認する、最高のチームビルディングにも繋がっていたのです。

まとめ

バックオフィスの仕事をしていると、採用活動は「外から新しい人を入れるためのタスク」、社内研修は「あくまで社内のイベント」と分断して捉えがちです。

でも今回の企画を通じて、この2つを掛け合わせることは「今いるメンバーの目線を合わせ、組織の基盤を強くするための文化醸成」に繋がるのだなと実感しました。ただ言われた事務作業をこなすだけでなく、こうした見えない組織の土台を作っていくことこそ、バックオフィスの大変だけど一番面白いところだと感じています。

採用や社内研修の企画に悩んでいるバックオフィスや人事の方は、ぜひ一度、社内のメンバーと一緒に「どんな人と働きたいか」を話し合う場を作ってみると新たな発見があるかもしれません。

総務
須藤美香穂
大学卒業後、人材サービス企業に入社。求人広告やIT系派遣の法人営業に計6年間従事。その後、事業戦略部での施策立案運用、営業支援を経て、2025年より株式会社YOAKEに参画。現在は管理部門としてバックオフィス全般を担い、営業現場で培った対応力やスキルを活かし、組織の基盤づくりから実務まで幅広く担当している。
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