ユーザーニーズの探り方
記事を作る際には、まずは対策KWに対してユーザーニーズを明確にすることから始まります。ユーザーニーズに徹底的に合わせるのは、コンテンツSEOの肝と言える部分です。検索意図とマッチしていない内容になってしまうと、SEO的に順位が上がらないばかりか、読了率が低下し、CVにつなげられなくなってしまうためです。
ユーザーニーズを探るには、対策KWに対して下記の問いをしていくのが良いでしょう。
- 対策KWを検索しているのはどんな人?
- 対策KWを検索している人の感情は?
- 対策KWを検索している人の状況や背景は?
- 対策KWを検索している人の願望や悩みは?
あまり自分が関わったことのないジャンルだと想像するのが難しいですが、実際に対策KWを検索してみて、どのような記事が上がっているのかを参考にすると見えてきます。
なので、基本的にはGoogleの検索結果を確認し、それをベースにしてどんな人のためのコンテンツを書くべきか想像していくと良いでしょう。
ただ、ビチビチにGoogleに合わせるというよりも、人の感情を念頭にした方が、構成もライティングも一貫した内容になり、良い記事になりやすい傾向があると私は思います(機械的に上位記事を網羅すると流れの悪いまとまりのない記事になりやすいと思います)。そのため、あくまでも検索している人を想像するのが大事です。
ニーズを設定できたら、ニーズを満たした結果その人はどのような状況になるか、ゴールを設定すると書くべき記事の内容が明瞭になってきます。ゴールの部分では、情報を与えて満足させるだけではなく、商材に結びつけられる着地点を意識しておくのが大事です。自分がその業界に明るくない場合は、構成を作りながらCVへの着地点を模索するのでも良いでしょう。
これらの前提を下に、記事の構成を作っていきます。
構成作成の方法
構成作成は、ユーザーニーズの設定の次に大切で、語るべきことが多い工程です。以下、解説していきます。
1〜10位までの記事内容を網羅する
構成を作成する際は、情報の量を担保するために、指定の対策KWで検索して、上位1〜10位までの記事内容を網羅する形でまとめます。この際、ユーザーニーズに沿ったものを優先的に抽出して、沿わないものは入れるかどうか精査します。沿っていないと思われるものでも、大方の記事に入っているのであれば、補足的に下部の方に入れておく必要があるでしょう。あまりにもかけ離れているものは、間引きして大丈夫です。
目視で他社記事を確認し構成を作成していくのでも良いですが、ラッコツールズを用いて上位の見出しを抽出し、見出しだけを見て構成を作っていくやり方も効率的です。個人的には直接目視した方が、どの見出しにどれくらいの内容が入っているかが確認しやすく内容を練りやすいですが、効率性を重視する場合はツールを使った方が良いでしょう。
AIを活用しても良いです。プロンプトは下記のような簡単なものでもそれなりのものが出てくるので、それをベースとして他社記事を確認して取捨選択していく、といったやり方でも良いでしょう(当然ですが、そのまま確認せずAIの出力結果を使うことはおすすめしません)。
プロンプト例: あなたはSEO記事制作のスペシャリストです。キーワード「〇〇」を対象とした、SEOに最適化した記事構成を作成してください。
対策KWの直接の答えとなる情報から見出しを作る
ユーザーニーズを下に、ニーズに対する直接の答えとなる情報から見出しを作っていきます。つい前提情報から始めたくなりますが、結論ファーストの方が結果的にユーザーの求める情報を提供することになり直帰が減るので、ここはこだわっておきたいポイントです。
ただし、他社の上位記事が前提情報から始めているかつ、前提情報から話始めないと成立しない内容であれば、直接の答えから始めなくても大丈夫です。このあたりは柔軟に対応します。
また、もし検索意図が不明瞭なビッグワード(例えばSEO単ワードなど)の場合は、Wikipediaのような網羅的なコンテンツが上がりやすいため、大枠を説明する見出しからはじめ、要素立てて構成を作成すると良いでしょう。
MECEにグルーピングする
記事内で同じ説明をすることがあると、文字量に対して情報の量が薄まってしまうので、同じ説明をすることは避けたいです。そのため、同じ説明が入らないように、どの見出しで何を説明するのかをしっかりイメージして、情報被りをなくしながら構成(見出し)を作成していきます。
他社の記事にはないオリジナルの見出しを入れる
ここが少し難しいポイントなのですが、他社の記事にはないオリジナルの情報を入れることができそうであれば、入れるのがSEO的に望ましいです。オリジナル情報を入れるための発想としては以下の要素が考えられます。
- 他社記事が解説していないが、必要だと思われる情報を入れる
- 「他の人はこちらも検索」の中に対策できそうなKWがないか確認する
- AIに見出しを作ってもらう
- ラッコキーワードで関連KWや共起語を抽出し、記事内に追加できそうな情報を入れる
- 自社アンケートなどの一次情報を利用する
- yahoo知恵袋で対策KWを検索し、ユーザーの悩みを確認し、その答えを入れる
- ユーザーニーズから想像できることで、他社記事になり情報を入れる
ほかにもいろいろな手段を用いて、オリジナル情報を追加するようにお願いします。
順位向上に寄与するテクニックを入れ込む
内部リンクを入れる
扱うテーマと近い内容か、もしくはつながりのある記事がある場合、その記事に対してリンクを貼るとSEO的に良いですし、情報を深掘りたいユーザーのためにもなります。本文中で、「さらに詳しく知りたい方は〜〜の記事をご確認ください」といったようなテキストを入れて、〜〜をアンカーリンクとして記事リンクを貼るのが良いでしょう。ライティング時に行うと決めても良いですが、できれば構成作成時にも考慮した方が良いと思います(ライティング時にはさらに追加するイメージで行いたいため)。
また、内部リンクはリンク先のページからもお互いに貼り合うとさらに良いです。リンク先の記事の内容的にリンクを貼り合えない場合は、リンク先の記事に内容追加してリンクを貼るようにしましょう。リンク先記事のオリジナル情報の追加にもつながります。
関連記事リストなどを用意していない場合、site:コマンドで各見出しのKWを検索し、関連している記事がないか探すと良いでしょう。
公的機関への発リンクを入れる
厚生労働省など公的な機関へのリンクはSEO的な権威性の向上につながります。公的機関が出している数字データなどを扱える内容の場合はそれを引用し、引用元としてリンクを貼ると良いです。
こちらも、公的機関にリンクを貼る内容にできるかどうか、構成作成時に勘案しておくのが良いでしょう。
適切にhタグを使用する
大見出しはh2、中見出しはh3、小見出しはh4を使用していきます。h3タグ以下は、h2タグ内に1つだけにならないよう、必ず2つ以上使用するようにしてください。
h3を使用する際は、表現の粒度をそろえるようにします。たとえば、体言止めで終わっているなら全部そうする、といったように。粒度を揃えること自体にSEO的なメリットはありませんが、ロジカルに構成をまとめるには必要な要素です。
h2には対策KWを入れておく
だいぶ古いテクニックではありますが、h2の見出しには基本的に対策KWを入れるようにします。その際、なるべく文頭に近いとこに対策KWを配置するのがセオリーです。h3にも入れても良いですが、明らかにしつこく見える場合は、ない方がポジティブだと私は考えます。あまり順位向上に寄与する部分ではないためです。
本文ライティングの方法
上記の構成を下にライティングを施します。ライティングするにあたってどんなことが重要になるのか、解説します。
リード文はシンプルに書く
記事の冒頭で、この記事は誰向けの記事なのか、どんな内容が書かれているのかを示す文章です。通常100〜200文字程度で書かれます。
難しく考えず、1)対策KWの簡単な説明、2)誰に向けた記事か、3)どんな内容が書かれているか、をシンプルに提示すればそれで十分といえます。
いきなりリード文から書き始めるよりも、本文のライティングが仕上がってから書く方が、内容が頭に入っている分スムーズに書けるかもしれません。
本文を書き終わってから、本文をAIに読み込ませてリード文を書いてもらうのでも良いですね(便利な世の中になりました/笑)。
他社記事の内容より情報量・質を担保する
ライティングでも、情報の量を意識します。具体的には、他社記事の内容よりも多くのことを書くと良いでしょう。しかし、単に文字を増やすだけで、内容が薄くなってしまうのは逆効果です。内容を引き伸ばすのではなく、読者にとって新しい情報をどんどん入れるイメージでライティングします。
情報量を増やすテクニックとしては、具体性を意識すると良いでしょう。さらっと概念だけ説明するのではなく、「たとえば〜〜」といった個別具体の話や、「といった場合は〜〜」などの補足情報も、見出しのテーマに沿っているのであれば入れるべきです。
ただ、あまりにも細かい話になりすぎてなんの話かわからなくなってしまうこともあるので、このあたりはうまい具合を掴んでいく必要があります。ライターとしての力量が試される部分といえます。
結論ファーストで書く
いわゆるPREP法というもので、1文目を見出しに対する直接の答えになるように書き始めます。人はすぐに答えがほしい生き物なので、前提から文を始めてしまうと回りくどい印象を受けてしまいます。
特に解説系の文章は答えを早く出すことが求められるので、意識した方が良いポイントです。
構成作成時に実践していたテクニックをライティングでも意識する
構成は100%完璧にできるとは限りません。書いていくうちに、「こういったことも書けるな」とか、「この記事のリンク入れられるな」というように、追加していった方が精度が高まると私は考えています。下記の要素を、ライティングしながら改めて見直していくのが良いでしょう。
- 内部リンクを追加できないか
- 公的機関への発リンクができないか
- 共起語を意識して使えているか
- 見出しを追加できないか
特に共起語は、自然言語処理的に、対策KWに近いKWがふんだんに使われていることが、良い情報としてスコアが上がりやすい傾向があるため、ライティング前に確認して執筆に取り組むのをおすすめします。
注意点として、事前に決めた構成から変更することを好まないお客様もいるため、変更可能かどうか確認するのはマストです。
また、あまりにも元の構成から逸脱する場合は、構成の作り方に問題があることが考えられるため、構成作成のやり方を見直す必要はあります。
表はテキストで書く(画像化しない)
Googleは画像も認識できる(おそらく)とはいえ、画像よりもテキストでGoogleに示す方が、SEO的には望ましいといえます。そのため、表は画像などで表現せず、CMSの表組みの機能を使って書きましょう。
同じ理由で、画像のみで説明するようなことは避け、なるべくテキストに起こして解説するようにします。
ただし、グラフの方がわかりやすいなど、画像化する必要性がある場合は、画像にして見せた方が順位向上に寄与する可能性が高いです。要は、ユーザー視点で考えベストな選択肢を取る、という解釈で問題ありません。
タイトルには対策KWを文頭で使用する
タイトルは、大前提として対策KWを使用します。複数入れるのはあまり意味がないため、なるべく共起語や関連KWを多く出すのが重要です。文字数は、PCとスマホで表示される文字数が違いますが、大抵35文字以内程度に設定されることが多い印象です。
対策KWは、ユーザーに対して答えがある記事だということを知らせるために、文頭で使用するのが望ましいです。
ディスクリプションでは記事内容の説明を行う
ディスクリプションとは、検索結果のtitleの下に表示されるページの説明文です。ここに何が書いてあっても順位には直接影響しません。CTR(クリック率)への関与の方が大きいものです。あまり難しく考えず、この記事はどんなことが書かれているのかを、どんな悩みが解消されるのか、といったことを書けば良いでしょう。
文字数は、現時点(2025/04/11)でスマホでは50文字程度、PCでは80文字程度が表示されているようですが、仕様変更により表示文字数が変わることが多いので、大体100文字程度入れているサイトが多いようです(80文字程度に押さえているサイトも増えてきています)。
自社でも80〜100文字程度で良いと思われます。
まとめ
SEOライティングは、単に文章を書く作業ではなく、ユーザーの検索意図を理解し、そのニーズに対して最適な情報を整理して届けるプロセスです。ユーザーニーズを起点に構成を設計し、競合記事を参考にしながら情報量と質を高めていくことで、検索エンジンにも読者にも評価される記事になります。
今回紹介したように、ユーザーニーズの分析、競合調査を踏まえた構成作成、そして結論ファーストを意識したライティングを丁寧に行うことで、SEO記事の精度は大きく向上します。すべてを最初から完璧に行うのは難しいかもしれませんが、記事制作のたびにこれらのポイントを意識していくことで、徐々に成果につながる記事を作れるようになるでしょう。
SEOライティングは経験を重ねるほど精度が高まる分野でもあります。本記事の内容を参考にしながら、ユーザーにとって価値のあるコンテンツ制作に取り組んでみてください。







