デジタルマーケティングの界隈でよく耳にするPDCAですが、実際にPDCAを実践できている企業は私の知る限りほんの一握りだという印象です。
あるプロジェクトでPDCAサイクルを回そうとしても、様々な理由で頓挫するケースが見られます。今回はPDCAを高速にかつ的確に回すにはどうすればいいかを考察してみました。
PDCAとは、以下のPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)を一つのサイクルとして事業や業務、プロジェクトなどを改善する際に使われるフレームワークです。
特にデジタルマーケティングの領域では様々なツールがあり、数値目標を測定することが簡単であるため用いられることが多いフレームワークになります。
PDCAを円滑に回すことで高い可能性でプロジェクトを効果的に進行することができるのですが、そこにはいくつかコツがあると感じています。
プロジェクトの規模にもよりますが、よく見受けられる失敗として決裁者(クライアントの上長)を巻き込んで細かくCheck(評価)を行ってしまったため、本来PDCAには必要のない事象まで評価をしなければならず本質的なAct(改善)に至らないというものがあります。
途中経過を共有することは必要ですが、デジタルマーケティングのPDCAにおいて、何をKPI(重要指標)として回しているかを理解することは非常に重要です。
例えば、ECサイトの成約数(CV数)を増加させるため検討段階にあるユーザーを多く誘導させようとプランを組んだとします。検討段階にあるユーザーであるため、誘導効率(CTR/CPC)よりも成約率(CVR/CPA)の方をKPIとして設定したものの、レポートの段階でクライアントの上長より「CPCが高すぎる」という指摘が入り、クリック単価(CPC)を下げるための施策を提案、実施しなければならなくなるといったといった具合です。本来はCPAを下げるために何をするかというActがねじれ、CPCを下げなければならなくなる。といったことが起きます。
上記の場合本来追うべき指標は成約数であるため、現場のご担当が報告すべきはCV数とCPAなのですが、CPCなどの指標も報告してしまったために指摘が入る。といったケースをよく目にします。
PDCAの初期に起こりがちなケースですが、最初のPlanから数値が大きくビハインドしてしまい、1回目の施策によってプロジェクト自体が失敗とみなされてしまうといった事象もよく見受けられます。
PDCAはあくまでもサイクルを回していくうちに数値が改善していくフレームワークであるため、失敗もつきものです。合理的な判断を行わずに失敗だけでプロジェクトを終了させることは愚策と言えるでしょう。(もちろん合理的な判断をした上で早期に終了させることが必要な場面もあります)
PDCAを効果的に回すには、いかに客観的かつ定量的に評価を行えるかにかかっています。仮説を検証する上で、適切なKPIに対して次のアクションへの意思決定をスムーズに行えることこそが、成功への近道だと思います。
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